人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々つれづれなるままに…で始めましたが、いろいろありまして。まあ、つれづれなるままですよ。


by nakamani
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

同じ価値観なんてあり得ない

たまにはちょっとマジメに言ってみよう。

同じ価値観なんてあり得ない。nakmaniはそう思ってます。
「恋人にするなら-結婚するなら-」という質問に対して、「価値観が同じ人がいいです」と答えてる人をたまに見かける。見かけるもなにも、学生時代のバイト先の女の子となんとはなしにそんな話になって、その娘も「同じ価値観の人」って答えてた。そのときはとりあえず「同じ価値観の人探すのってけっこう難しいんじゃない?」などと話をつなげてたのだが、そもそもまったく同じ価値観を持った人間なんているのだろうか。

私と彼(彼女)は同じ価値観です。っていう人もいるだろうけど、果たしてそれは100%同じなのかっていうこと。
例えば、洋服の趣味やお金に関する感覚とか、そういうのが一致することはあるでしょう。でも、1人の人間でも、洋服の趣味以外にも映画が好きだったりクルマが好きだったり、他にも趣味はあるだろうし、生活してればいろんなことがあるはず。その一つ一つ、すべてがまったく同じってことはあり得ないと思うんですよね。

洋服の趣味が同じで好きな映画が一緒で食べ物の好みも同じ。てのはあると思うけど、好きなテレビ番組が違ったりお笑い芸人が違ったり読んでる雑誌が違ったりってのは普通にあるでしょ?
そんな細かいこと-て思うかも知れないけれど、そういう細かいことの集まったのが価値観だと思うんですよね。

だから、例え家族でも一人一人価値観てのは違うわけで。それこそ昭和20年代に生まれた両親と昭和50年代に生まれた子供の価値観が同じなわけないと思うし。

nakamaniは4年くらい専門学校で先生をやってたことがあるんですけど、そのときに、「教え方の壁」てのにぶち当たったことがあるんです。
教えるときってのは、基本的に自分が勉強していた方法などがベースになるわけで、まずは自分の「教えやすい教え方」つまり、自分にとっては「最良の学習の仕方」で講義してたんですけれども、それでも「どうしてもわからない」という学生がいたんですね。そのときに、もう一つの方法、つまり自分にとっては「わかりづらい学習の仕方」で教えたらやっと「わかった」と言ってもらえたことがあるんです。
そのときに「自分の方法≠他の人にとってのベスト」というのがわかって。もちろん「自分のやり方」がいいという学生もいたし、そうでない学生もいるので、講師の立場としては、自分の苦手な方法も含めて教えることができなければいけない、ということがわかったんですね。これは目からウロコ状態でした。
それから専門学校という所は、年間数百人の20歳前後の若者たちと接する機会があるんですね。
そうなるともう学習以外の面でもいろんな人たちがいて…。

・誰にでも愛想良くしてたら複数の男に自分が彼氏だと勘違いされた女の子
・同じクラスの男との浮気がバレて彼氏が学校に乗り込んできた女の子
・彼氏に殴られて顔を腫らしてきた女の子
・妊娠して学校を辞めた人
・別れた彼女のストーカーになった奴
 …etc.
全部実話。なぜか恋愛ネタばっかしですが。(^^;
地方の小さい専門学校でもそれだけいろんな人がいたつーことですな。

まあ、だから似てる価値観の人はいるけど、まったく同じ価値観の人なんていない。というのがある意味nakamaniの価値観なわけですね。

だから、よく「nakamaniさんは聞き上手ですよね」と言われることがあるんだけど、それは自分以外の考え方を聞いて、できるだけ受け入れようと思っているから。なんか偉そうですけど。
結果、自分の好きな女の子から「実は好きな人がいるんだぁ」とか相談されたり「お兄さんみたい」だとか「いい人ですよね」なんて言われるのはどうしたらいいんでしょうか。ま、最近そんなことも減りましたが。

逆に自分の考え方をものすごく主張して押しつけてくる人と話していると、少し悲しくなったりするのです。

よそはよそ、ウチはウチ。

じゃないけれど、自分と他の人とはもともと異なっている考えを持っているのだから、ちょっとだけお互いの考えを聞いて、それを受け入れることができれば、案外それだけで気分よく話せたりするものですよね。

たまには自分が言うだけじゃなくて、聞く側にまわってみるのもオモシロイものですよ^^
by nakamani | 2005-07-11 17:00 | 雑感